アロエは昔から十薬といわれるほどの効能・効果を持つとして重宝に利用されてきました。現在でもアロエやアロエベラは化粧品やシャンプーなどとして沢山の種類の製品が販売されているのを見てもわかるように、アロエの使い道は沢山あるようです。
アロエの主な使い道
アロエの使い道には大きく分けて「食べる・飲む・塗る」があります。
アロエを食べる・飲む
食べることで効果を得ようとする場合、苦み成分のアロインが多量に含まれているキダチアロエよりもアロエベラの方が向いています。
アロエベラの葉をしっかりと洗ってから皮を取り除いて中心部の透明なゲル状の部分を利用します。
このゲルを小さく切って食べやすい大きさにして食べます。
アロエを食べる・アロエを飲むことで得られる効果
1. 免疫力を向上させる効果
アロエの持つ成分のアロインやアロエエモジンが殺菌作用を持つ為、体内に侵入した細菌から身体を守る効果が期待できます。
アロエエモジンには抗ウイルス効果も併せ持っているのでウイルスに対する免疫力を高める効果も期待できます。
2. 便秘を改善する効果
アロエに含まれるアロインやアロエエモジンには胃腸を刺激する効果があり、便の排出を促してくれます。また、ゲル状の部分に多量に含まれる多糖類が腸内の善玉菌を活性化させ、腸内環境を整えてくれます。
アロエを塗る・貼る
アロエを傷口に塗ったり貼ったりする場合は、アロエベラよりも薬用に使われているキダチアロエが向いています。
キダチアロエの葉をしっかりと洗ってから皮を取り除き中心部のゲル質を使用します。
使用前にゲル質を殺菌する為、熱湯を掛けて消毒して下さい。
アロエを塗る・アロエを貼ることで得られる効果
1. 火傷やけがの治癒を助ける効果
軽い火傷やすり傷・切り傷といったけがの治療にはアロエを患部に塗ったり貼ったりすることで傷の治りを早めてくれます。
※火傷に限らず傷がひどい時はアロエを使わない方が良いかもしれません。
2. 美容に対する効果
アロエにはアロエシンという成分が含まれていて、肌にあるメラニン色素の元となるチロシナーゼの生成を邪魔する効果があります。シミやソバカスができるのを予防すると共に、すでにできてしまったシミやソバカスを目立たなくする効果もあります。
3. 育毛に対する効果
アロエに含まれるアロインがAGAの原因となる酵素5αリダクターゼの働きを抑える効果がある為育毛効果が期待できます。
5αリダクターゼはテストステロンに働きかけ、悪性の男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)に変質させてしまう、いわばAGAの原因となる酵素です。
アロエご利用上の注意
- アロエを摂りすぎると下痢や腹痛を起こす場合があるので要注意です。
- 妊娠中の方、授乳中の方はアロエベラの利用は避けた方がよいでしょう。
アロエベラ(アロエも)に含まれるアロインという成分には子宮を収縮させる作用があるので、その作用により早産や流産の危険性を高めてしまうことも考えられるからです。 - アロエベラは強い緩下作用により腸を刺激することがあるので痔疾をお持ちの方はアロエベラの利用は避けた方がよいでしょう。