体内の新陳代謝は、まず腸で吸収された栄養素が血管を通りいったん肝臓に運ばれます。そこで必要な栄養素に作りかえられた後、全身の細胞に運ばれていきます。そして毛細血管に到達した栄養素は、毛細血管の壁から細胞と細胞の間にあるコラーゲンを通して細胞膜を通過して細胞内にはいっていきます。
それとは逆に、不要になった老廃物が細胞から排泄されるときも、やはり細胞間のコラーゲンを通して毛細血管の壁を通り送り出されていきます。このように、コラーゲンは細胞と毛細血管の仲立ちをして栄養素や酸素、はたまた老廃物までを移動させるつなぎの役割を持っています。このコラーゲンがきちんと働くことで新陳代謝がスムーズに行われることになります。
さらに、新陳代謝に欠かせないのが体内酵素の働きです。酵素とは、生物の体内で生化学的な反応を促進する触媒のような働きをしているタンパク化合物の一種です。この酵素は、新陳代謝だけでなく、消化、吸収、遺伝といった生命活動は、酵素の働きによるものです。
私たちの体の中では、約3000種類の酵素が働いているのですが、その中で老化を抑える働きをしているのは、活性酸素の害を消す働きをしている抗酸化性の酵素になります。
この抗酸化性酵素には、
- スーパーオキサイド・ディムスターゼ(SOD)
- グルタチオンペルオキシダーゼ
- カタラーゼ
この3種類あることがわかっています。
この酵素は、加齢とともに働きが弱くなってしまいます。具体的には、40歳を過ぎたあたりから酵素の働きも、その酵素を生産する能力も衰え始めます。それとともに、新陳代謝や活性酸素を除去する能力も衰えてくるのは当然と言えます。
このような酵素の弱体化に対し、アロエベラはSOD酵素の生成を活発化し、さらに活性酸素の害を減少させる能力があるのです。つまり、アロエベラは、新陳代謝を盛んにして細胞の老化を防ぐ点に多きな効果を期待できることになります。
- 体内酵素とは・・・・体内で作られる酵素には、消化酵素と代謝酵素の2種類があります。消化酵素は食べ物を体内で消化して、必要な栄養素を取り込むために必要な酵素で、唾液などの消化液に含まれるほか、腸内微生物が消化酵素を作り出します。代謝酵素は、身体の各細胞の形成、免疫力や自然治癒力、体を動かしたり、思考するなど、すべての生命維持活動を行う酵素です。
- 体内酵素が不足すると・・・・誰でも生まれたときは体内酵素が十分にあるのですが、その量は生まれながらに個人差があり、しかも一生で作られる量には限りがあるようです。体内酵素が不足すると栄養素が十分に吸収されない。体内の毒物の解毒作用が弱まる。神経やホルモン系のバランスが崩れる。免疫や自己治癒力が弱まる。 など、生命維持活動に支障が生じます。
- 体内酵素を補うには・・・・(1)野菜、果物、魚介類を食べる。 (2)納豆、ぬかづけ、みそ汁などの発酵食品を食べる。(3)玄米などの未精製の穀物を食べる。などです。但し、酵素は熱に弱いので加熱して調理すると酵素の働きはなくなってしまいます。